肩や首をカチンコチンにして、傷みを引き起こすのは血流が悪いからです。細胞には酸素や栄養が行き届いておらず、もはや「限界」を訴えているサインかもしれません。
首の付け根には、全身のリンパの最終地点となるごみ処理場のような部分があり、肩コリが悪化すると頭痛や腰痛などにもつながってしまいます。肩こりの原因は、同じ姿勢を続けていることやストレスによって血流が悪くなることなどあげられますが、大きな要因の一つは「呼吸が浅いこと」にあります。
呼吸の浅さが続くと、「脳や全身の細胞に酸素が供給されなくなる」ばかりか、「胴体の筋肉の収縮が減って、肩甲骨や肺まわりの筋肉が硬く」なってしまいます。そのことによってさらにまた「血流が悪くなる」→「さらに酸素が供給しにくくなる」という負のスパイラルモードに陥ってしまうことに…!
呼吸の浅さが続いてしまうは、自律神経のバランスが乱れからきています。
とくにこの暑い夏は、自律神経がエキサイティングモード(交感神経優位)に入りがち。あと、イライラしたり、焦ったり、疲労感が続いたりなんかも要因として考えられます。
エキサイティングモード(交感神経優位)になりがちな環境や状況下、それ自体を変えることは困難ですが、時々(一時間に一回1~5分程度が理想)呼吸に意識を向けて、肺いっぱいに空気を吸い込み、体を和らげてみてください。自分の体の反応や状態が変わると、居心地が全然変わってきますよ。
余談ですが、人は食料やお水がなくても少しは生き延びられますが、酸素がないと数分も生きていられません。
敢えて大げさに言いいますが、肩こりはジワジワと命を脅かす…そんな危険サインかもしれません。