ほとんどの人が聞き馴染みのある「乳酸菌」。この言葉を聞いて何をイメージしますか。
「お腹の調子を良くする」「便秘が解消される」などの印象がありますが、もっとそれ以上に、私たちにとっては欠かせない役割があるようです。
「菌」と聞くと発酵食品など体に役立つイメージもある一方、「細菌」「ばい菌」をイメージして悪者扱いすることも多い昨今です。
コロナウィルスが流行って以降、何かにつけてアルコール消毒、殺菌、除菌、除菌、除菌…。そのうえ、毎日の食事では、食品添加物、保存料、防腐剤…。
これではまだ明かされずとも、私たちの体を守るのに役立ってくれていた菌まで殺してしまっています。そのおかげで年々、人類は弱体化。肌は弱くなり、腸内の有用な細菌まで減ってしまって、バリア機能崩壊・・・。肌荒れ、アレルギー、ウィルス感染、癌、 など引き起こす結果につながっていると思います。
ちょっと怖いお話になりましたが、
菌と私たちの歴史を辿るととても面白いことが見えてきます。
何億年も大昔、それも生物が誕生する前のもっともっと前の、生命がまだみんな単細胞だったころ。
地球という星に生命を脅かすような大変動が起きました。
それぞれの能力に長けたバクテリアなどが「生きたい」と欲求し、単細胞にひとつにまとまり、協力し合って生き延びました。
それから、細胞分裂など、いろんなドラマが繰り返され、その結果が今の私たちの体につながっているそうです。
異質に思われる細菌も、お互いの生命が共生できるために体内に取り込みました。
細菌と同じ役割を持つ細胞は衰退。それらを繰り返して「今」の形、細胞の機能が存在します。
毎日毎日、細胞の変わりともなる重要な役割を、健康を守るために細菌たちが担ってくれています。
その代表が乳酸菌やビフィズス菌と呼ばれる善玉菌。意外にも、悪玉菌だって生命維持には欠かせない必要な役割を果たしてくれています。増えすぎると人体に害を及ぼすと言われていますが、健康を維持するためにはみんな必要なのです。
その証拠として、人体を構築するDNA(遺伝子情報)は他の動物や植物と比べても少ない!
人間は約2万3000個 なのに
生物の中で一番複雑そうなのに、意外ではありませんか。